9月後半から、新潟でも巻き網漁が始まりました。
巻き網?っていうとピンとこないので簡単に説明すると、大きな網で魚を一網打尽にして根こそぎ取り上げる!?漁です。
よくTVでやっている船の甲板に大量の魚をドドッと落とす大きな網のやつです。
こう書くと鮮度が悪く感じますが、巻き網は当日に戻るので意外に鮮度はいいんです。
で、今時期はサバとアジが豊漁です。
船のクレーンで魚を揚げているのがわかりますか?
画像をつなげましたが、クレーンで揚げた魚をコンベアで選別、流して人夫さんが箱詰めします。
獲れる量が半端じゃないので、こんな作業を何時間もしているんですね。
で、もっとビックリするのが、この魚たち、翌日の競りに並ぶのかと思いきや、その殆どが県外に出荷されるんです!!!!
何故かというと、膨大な量なので新潟の競りだけでは捌ききれず、関東(築地)関西、東北、などなど、大都市の市場に集荷されているんです。
すごく残念な話ですよね。
地元新潟で、こんなに美味しいさかなが揚がるのに、食べれないなんて…
ちょっと話は戻りますが、巻き網の競りは船が入港して選別が終わってから始まります。
だいたい7時くらいに入ってきて、11時くらいから入札が始まります。
そうなんです。
私のような小さい会社の仲買は、参加できないんです。
大きな水産会社の人たちだけで入札してます。(現在は4社)
例えばサバの中サイズで300箱とか500箱とか尋常じゃありません。
これじゃあ捌けないですよね。
で、考えました。
入札に入ってる水産会社から分けてもらおう!
そんな相談を新潟冷蔵さんにしたら、快く引き受けてくれて巻き網の入札に同行させてもらいました。
ついでに、選別される前の魚をこっそり抜いて!?もらってきました。
新潟冷蔵の相沢さん。このビックなサバを抜いちゃった?
私もしっかりもらって、ダッシュで店(駅前漁港)に戻り、このサバを捌きました。
因に、私は〆ずに生のまま刺身で食べちゃいました!!
感想はというと…脂がのってめちゃめちゃうまい!!!!!
こりゃ、漁師か釣り人かこの関連の人以外絶対に食べれないお刺身です。
さすがにお店で出すときは軽く〆ますが、殆ど生に近い状態でお出しします。
これも巻き網船でいいサバが揚がったとき限定ですが…
ちなみにシイラも当日限定で刺身で出します。(一緒に揚がることが多いので)
新潟の地産地消の究極ですから、苦手な人もぜひ召し上がってみてください。
きっと、今までのものとは違うおいしさですよ!
浅〆サバ刺し 480円 シイラ刺し 480円